2008年3月30日日曜日

乳がんの人のために出来ること

私は今、乳がんでバストを失った人のためのブラジャーを、その人に合わせて作り直している。チクチク手縫いでパットにカバーを付けたり、ブラの肌にあたる部分に裏打ちを付けたりしている。とても肩が凝り、中々はかどらない作業だ。

そのための会社を立ち上げる準備を進めている中で、初めてもらった注文。
その方は知り合いが紹介してくれたのだが、10年ほど前に左のバストを脇の辺りから切除している。初めてお会いした時の印象は、片方がとても大きくていらしてバストの無い左側とのバランスが悪く、洋服を着てる上から見ても少し凹みが出来ていて、不自然なのが気になった。左にももう少し自然な丸みを付けたら綺麗だろうな。そうしてあげたいな。と思った。

「素敵な色のブラジャーってないのよ」とその方は嘆いていた。乳がんの人用に何故、赤や黒やブルーや柄物なんかの素敵な下着がないのだろうか・・・綺麗な下着は身に付けるだけで高揚感を与え、精神的にもとても良いのに。
そして、何が悲しいかと言えば、その価格。
癌と宣告され、高額の治療費を捻出して癌を切除したとしても、病院には検査や薬をもらいに行くなど、定期的に通わなければならないからお金がかかるのだ。がん患者にお金を持っている人などいるはずがないのに、あまりにも高すぎる。
某有名ブランドの乳がん専用のブラやパットの価格を見て、驚いた。そして悲しくなった。

安くて、綺麗で、心からワクワク出来て元気になる そんな下着をたくさんの人に届けたい

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Haru さんのコメント...

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200804040268.html