2009年1月21日水曜日

人形に恋して

シャイなラースがリアルドールに恋をするハートフルな物語「ラースと、その彼女」を観ました。

小さな田舎街の人々はリアルドール「ビアンカ」を普通の大人の女性として扱い、ラースを温かく見守ります。

そこにある溢れる愛の姿に感動しました。

私としては、今ちょうど読んでいる本の中で日本におかれた神社仏閣との関係性、また偶像崇拝を知らずして行っている背景などについて考えていたため、ラースがビアンカを教会に連れて行きたい、という要望を受け、教会の牧師さんや教会員の人達が話し合うシーンで
「人形を教会に入れるなんて!偶像崇拝じゃないか!とんでもない!」
といったやり取りがえがかれてあり、確かに。と頷けました。
教会の人達は日ごろ「あなたの隣人を愛せよ」という主の御言葉をきっと思っているのでしょう。一見すると気が狂ったと思える態度のラースを心から愛する事が出来るのだと思いました。

自分さえ良ければ。
他人の事なんて、知らん顔。

そんな人達が多いように思える出来事や事件を見るにつけ、日本人はどうしちゃったのか?
〈優しさ〉という物を無くしてしまったのかと寂しく、不安な気持ちになってきます。

この「ラースと、その彼女」日本で作られたとしたら、全ての人々が温かく接するように作られたでしょうか。
映画でも子供をラースに近よらせないシーンはありましたが、もう少しダイレクトに嫌がり蔑むシーンになったのではないか、と思ったりしました。

そこの人。
足の悪い人にぶつかってまで、先を急ぐ必要はあるの?

「荷物、持ちましょうか?」って何故言えないの?

親切って当たり前の事なのに、黙って通り過ぎる人達は優しくされた事がないから出来ないのかな。

シャイと親切に出来ない事は別問題だと思うけどな。

あなたがあなたを愛するように あなたの隣人を愛せよ

この言葉を たくさんの人に知ってもらえるように

0 件のコメント: