2008年10月30日木曜日

Acomaだより

AcomaはSky Cityと呼ばれる。
地上から何十メートルもの高さでそびえ立つ巨大なメサ(岩山)の上に電気もない、そんな昔ながらの生活のまま、人びとが暮らしているのです。

ここで出会ったGeorgeさんは生まれたときからAcomaで暮らしている。
灯りはランプを、暖をとるのはストーブだと言ってました。

ネイティブの世界では岩は神聖なものと考えられています。
AcomaもHopiも同じく、メサ(岩山)で今なお暮らす人たちがいる事は、遠くはなれた場所で部族は違っても元は一緒なのだ、という事がよくわかります。
先日観た映画「ホピの予言」で知ったことは先住派の教えを守ること。
すなわち、それは、母なる大地『地球』を守る生き方。

今日はAcomaを伝えたく、画像をアップ致します。
砂漠の中を真ん中にまっすぐ伸びる道を進むとAcomaがあります。

ここは風の音しかしないのです。

何百年も前に建てられた教会
こんな土地にまでスペイン人の侵略があった事実が悲しい一面を覗かせます

中の撮影は出来ませんでしたが、白い漆喰の壁にピンクの塗料が110センチくらいの高さでぐるりと塗られ、虹とその下にAcomaの象徴、トウモロコシが3本描かれています。
色合いもニューメキシコの宗教アートを感じさせるキリスト像も美しかった。

梯子の家

屋根の上のクロスが美しい

まわりの景色

空の色と家々の色のコントラストが素晴らしい


帰りはツアーバスで帰っても良し、ビジターセンターまで歩くも良し
岩の間に作られた急坂を下りて歩いて帰ることにしました

帰り道 ロッククライミング下りバージョン でしょうか。



腕のタトゥーが印象的だったAcoma出身のガイドさんと
白い歯っていいね!


Acomaの目線は鳥と同じ高さかいやそれ以上か。
「まったく、音がないんですね」と言ったら、Georgeさんは遠くのメサを指差すようにしながら
「そうだよ!鳥の声が聴こえるだろう?それにね、たまにELK(鹿)の鳴き声も聴こえるんだよ」と。

地べたがアスファルトの上を歩く生活が普通になって、土から受けるパワーを感じられなくなっている自分。

No Soundが怖い。

本当に人間らしい生き方というものは便利さに頼らない事なのかもしれない。
Hopiの人たちは電線の事を「Whiteカチーナ」と言うそうだ。白人文明が作った電線をホピに伝わるカチーナだと皮肉ったわけであるけど、今のネイティブの人たちは白人的教育を受け、先住派の生き方を知らない人が増えていると言う。

私はこの商品はインディアンの何部族とか言うのはなるべく避けている。
そういうサイトがあるのも知っている。ひとそれぞれなので構わない。

部族の人が作った商品を取り扱ってはいるけれども、インディアンも私たち日本人も「同じ地球人」として同じだと思っているので、特別見世物的に扱いたくないだけだ。こうしたところからやって来たそのもののパワーを感じてもらいたい、それだけなのです。

人の中の人を見る。
犬の中の人を。木の中の、岩の中の その中に生きている人(Spirit)と話をする人たちがいる。
かつて、私たちも出来ていた事なのだが。。。

木に呼ばれる。そういうことはこの地に出掛けるとたくさん感じる。
それは心のもっと『根』の部分が研ぎ澄まされていく、そんな感じ。

そんな想いを届けたい。感じてもらえたら、うれしい。
Acomaの空気をお届けしました。

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