2008年11月10日月曜日

阿寒湖へ

明日から北海道。本当は母も一緒だったけど、いよいよ足が痛い事になって、今回は旅行を断念した。

2週間くらい前だったか、母から電話があった。
だいぶ前から家の近くに人から借りた畑を持っているのだが、帰り道に足が痛くて歩けなくなったらしい。
それで、東京に来るのさえ不安になって旅行をやめると。

父は3年前に死んだから今、家族は母と姉と私の女3人。
昔から私たち3人は仲良し。よく旅行にも出掛けた。
ここ何年か一緒に出掛けてなかったし、父が死んだ年にひどく転んでから足が悪くなった母を思うと一緒に出掛けるのもそう無いような気がして、今回私からみんなを誘ったのだった。

よほど楽しみにしていたのだろう。
やめるよ。と電話をしてきて、また「今は家に着いてあったかくなったからか、痛くないから、大丈夫かね~」と言う。重い荷物は持てない。ちゃんと歩けない、みんなに迷惑かけられない。そんな不安が消えないのだろう。そして、母はやはり旅行をやめると決めたけど、結局、旅行代金を姉に渡していた。

「いらない」と言っているのに。。。

いつまでも子供に何かしてあげたい、という親心が泣けてくる。


父はガンだった。
昔の人にしては体格の良い父だったけど、最期はもう、骨と皮になって、痛い、痛いと言って死んだから、母も痛がらないでいて欲しい。そう願う。
いつまでも元気とは限らないけど、今夜のように姉から母の具合を聞くとどうしようもなくて悲しくなってくる。

親の最後を見るのは子の勤め。
そして、辛いけど、やっぱり、心残りがないようにきちんと面倒を見てあげたい。

もう、母は何度も北海道に行っているから、阿寒湖だって網走だって知っているだろうけど、私たちの思い出話を聞くのは楽しい時間になると思う。

阿寒湖。
日本の先住民族「アイヌ」Wikipediaでは呼称にこう書かれている。
アイヌとはアイヌ語で「人間」を意味する言葉で、もともとは「カムイ」(自然界の全てのものに心があるという精神に基づいて自然を指す呼称)に対する概念としての「人間」という意味であったとされている。

ネイティブアメリカンの考え方も同じ。アメリカ政府が行った侵略と同じように日本政府もアイヌ政策を行った悲しい歴史があるのを私はあまりよく知らない。阿寒湖温泉ニュース“イオマンテの火祭り”

これが見に行けたら。母の知らない阿寒湖の話が出来そうです。

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