2008年4月20日日曜日

いつまで海を潰し続けるの?

このマンションに住むようになって2年。
ここは目の前に坂が広がっているので、視界を遮る建物がなく、部屋の窓から遠くに見える品川・港南地域のマンションの灯りが綺麗で気に入っている。その数はいつの間にか増え、今では重なり合い、ひしめき合うように建つ高層マンションだらけになってしまっている。

まるで、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』に出てきた目をピカピカ光らせ立つ巨人のよう。
海から吹く空気を遮断して建つ 巨人 高層マンション
そこすれすれに通っていく飛行機

海を狭め、陸を広げ、一体どこまでを “土地” と呼ぶつもりなのか・・・
もともと土地も海も 誰のものでもないのに・・・

土地の「商品化」について、『今日は死ぬのにもってこいの日』ナンシー・ウッド著(タオス・プエブロ先住民の長老の言葉をまとめた本)にこんな言葉が書かれている。出典
土地はそもそも誰のものでもない。それはただ、感謝して優しく使ってもらうためにここに置かれているだけなのだ。土地はそれ自身に属しているわけで、その点、空の月や星と同じことだ。

都会の高層マンションはまるで森のようでいて、時に美しい顔を見せ、時に閉塞感を感じさせる。
都会に暮らす私自身、この暮らしが好きなのだが、もう海を潰す必要はないのではないか、と思うのだ。もう、十分海を潰したのだし、これでもか、というくらい高い建物をたくさん建てたのだから。

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