昨日は雨。時折激しく降る中、姉ちゃんはお墓に入った。
骨になってしまった時もなんだか変だったけど、お墓の人になってしまったのは、もっと変な感じがする。
落し物をしてテーブルの下を覗き込むような時、小さくなった姉ちゃんが出てくるんじゃないかな。
隠れてるんじゃないかな、なんて思う時がある。
だから、お墓の人になったと思えないでいる。
仏教の世界では四十九日になってあの世に旅立てると聞いた。
あの人は、お墓にもいないし。
空にいるわけでもない。
それじゃあ、どこにいるのかっていうと、いつも心の中にいるんだよね。
お食事のあとで、ちょっとみんなと飲もうってことになって。
いろんなみんなの姉ちゃんの思い出話をして。
改めて本当に愛をくれた人だったなと思う。感謝する。
歌が上手くてね。良い声をしていた。
お神輿の時に歌う、甚句(じんく)がとっても上手でお姉ちゃんのファンの観光客の人もいたんだって。
そんな風に毎年祭りの頃に旅行しに来て、あの人の甚句を楽しみにしてくれていた人がいたなんて。
すごいうれしい事だよね。
あの人が暮らして造ってきた世界、というのがあった。
それを守る訳じゃないけど、触れたり、知る、というのも幸せ。
きちんと見送った昨日はこの曲がずっと、ずっと頭から消えないでいた。
Great Of ソプラノ!Tramaine Howkins(トラメイン・ホーキンス)の『Going Up Yonder』
2年前の来日の時、この曲は明るいけれどもお葬式の時に歌うのだと説明してくれた。
Where Going?
みんなが聞くの。どこに行くの?って。
Going Up Yonder そう。神様のところに私は行くの。
Going Up Yonderトラメインホーキンス
精霊となって、みんなに愛を振り撒いている
神様のそばで 光の世界で
私がそちらに行っても良いという赦しが出たならば
私も少し遅れて、光を届ける仕事を引き受けるからね。
その時は よろしくね。
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